天然痘は1980年に撲滅がWHOから宣言され、以降種痘の接種は行われなくなった。その為現在では多くの人が天然痘に対する耐性を持っていない。このような状況で天然痘によるテロが起きた場合、速やかな対処は不可能である。
各国では万が一に備え、天然痘に限らず各種ウィルスに対するワクチンの保管をある程度行っているが、現状では保険的な意味しか持たないものにそこまで予算をかけるわけも当然なく、十分な数が確保されているとはいえない。しかも、天然痘ワクチンには極希に重い副作用が起こる場合もあり、万が一のために再び種痘接種を義務化することは好ましくない。
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現在、ウイルスの遺伝子を組み換え、特定の細胞だけを感染・死滅させる研究が特にがん治療の分野で行われている。この技術を応用すれば、人工的に抗ウイルス剤の効かない薬剤耐性ウイルス、又、人がまったく免疫をもたない(現在の鳥インフルエンザH5N1のように)ウイルスの開発が可能である。テロ目的の遺伝子組み換えウイルスの開発・研究は禁止されていても、これを監視するシステムはすべての研究機関にあるとは限らず、世界のどこかで、いつこのような開発が起きていてもおかしくはないのが現状である。また、当然この人工ウイルスに対するワクチンは存在せず(テロリスト(開発者)自身は所持している可能性が高い)、流行してから初めてワクチンの開発が可能になるため、ワクチンができるまで早くても3〜6ヶ月というのが現状であり、国民全員分を用意するには、さらに時間がかかるため、多数の死者が出されると思われる。